テキトウ組織論・KYチーム開発

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OKRが上手く回るためにはOKR外の必要条件があるんじゃないか、という話

OKRは銀の弾丸ではない

1年近く、OKRを使って部署の仕事を回してみたのだけど、現状は「全然成果でなさ過ぎて困るとかではないが、上手く回っているとも言えない」みたいな状況になっていて

どうにかうまく回るようにしたいよね、という話から、何があれば上手くいくようになるのか仮説を立ててみたという話です。

まあ当然、OKR使ったらそれだけで上手くいくなんてことはないわけで。じゃあどうしようという感じの話。

OKR成功の為の3つの必要条件(仮説)

まず断っておきますがまだ仮説です。でも割と納得感があるので書きます。

仮説が正しいかどうかはこれからのお仕事で確かめていく所存。

必要条件① 安心・安全

OKRに集中して成果を出すには、いろいろな安心や安全が必要条件になるのではないか、という仮説。

  • 経済的安定
  • 心理的安全性
  • 体調
  • 家庭環境やプライベートの安定

など。

OKRでめっちゃ成果でてるぜ!っていうGoogleとか想像すると、まずお金たくさんもらってるだろうし、心理的安全性重視してるらしいし、なんか体調のケアとかもしてくれそうだし。まあさすがに家庭とかのケアまではないだろうけどw

この辺ない状態でOKRや!とか言われても集中できるはずないよねー的な仮説。

必要条件② キャリアプランとのマッチ

OKRに集中して成果を出すには、本人のキャリアプランと仕事がマッチしてることが必要条件になるのではないか、という仮説。

これもGoogleとか想像すると、あのクラスの企業にキャリアプラン迷いながら仕事してる人ってそんないなそう。まあ多分世界一入りたいと思われてるだろう企業。そこで結果出すことは本人のキャリアプランともマッチしてるんだろうよと。

フロントエンドが好きで、そっち方向のエンジニアになりたいと思って頑張ってる人に、でも今のフェーズで必要なのはサーバサイドの実装だから、とか言って仕事お願いしてもやはりパフォーマンス上がりきらないんじゃないかとかそういう話。

必要条件③ 適切な難易度設定

OKRに集中して成果を出すには、本人の能力から見て少しストレッチになる課題設定が必要条件になるのではないか、という仮説。

これもGoogleとか想像すると、そもそも能力の高いエンジニアばかりが集まって、ムーンショット目指すという環境だから、みんなワクワクしながら仕事してるんだろなーと。

これはチクセントミハイのフロー理論ってやつで、簡単すぎて退屈な課題でも、難しいすぎて不安になるような課題でも、フロー状態には入れないという話。

適切な課題設定はやっぱり必要条件になるんじゃないかという。

で、どうするの?

必要条件がないとOKRがうまくいかないのであれば、OKR諦めるのかというとそういうことではなく

試験的に、

  • アンケート(月1)で、安心・安全に関する不安がないか、キャリアプランに迷いがないか、フローに入れているかのデータをもらう
  • 1on1的な場で、アンケートで回答してくれた内容についてヒアリングする
  • キャリア・アンカーの取り組みをする
  • Qごとに、自分の職務経歴書をアップデートするようなワークをする

というような取り組みをして、必要条件を全部満たせなくても、満たせていない状況は把握してサポートし合えるようにしよう、というのをやっています。

その上で、OKRの作成や運用についても工夫しようとしていろいろ試行錯誤しています

その辺はまた、機会があれば書こうと思います