テキトウ組織論・KYチーム開発

KYなPMが組織論とかチーム開発とか頑張ってるログ(WIP)

発達障害、ADHD、自閉スペクトラムとかの能力活用ってどうなってくのという話

身近にADHDと自閉スペクトラムが居る

どうせ話の流れから分かることなので先に書いてしまうと私の家族の話だ。

正直大変ではあるが面白い部分もある。自由帳を渡すと1日で全ページ使い切ってくれたりする。描いてあるのは鉄塔の絵だ。全部。分かりますか鉄塔。電気を運んでくれるアレです。全ページ合わせて数百本の鉄塔が1日にしてノートの中に建設される。本人は謎の達成感でホクホクしている。面白い。

そうか、この人はやがて鉄塔を建てるとか、電気を作るとかそういう人になるのかなと思っているとある日を境に1本も鉄塔を書かなくなる。「鉄塔を見に行きたい」とか言われてたから、車で鉄塔を見つけて「あれかっこいいねー」とか言ってみると「え、あー、うん」みたいな反応になる。謎だ。そしてトレーディングカードゲームにハマり、毎日その話しかしなくなる。空気を読むとかない。他の人がとても真面目な話をしていると、突如「あー〇〇(トレカの名前)ほしい!」とか言い出す。イラつくがどこか憎めない。

そっちが自閉スペクトラムADHDの方はSLに顔のついた例のアイツを何よりも愛している。推し歴8年以上。こっちは切り替わりとかない。いつまでもあなたを愛します状態。

やはり自由帳はすぐに埋まる。ただひたすらにSLや車や電車を描き続けた結果、恐ろしく再現度が高い。そして空間認識能力が高いのか、大人顔負けの完璧なパースで描き上げる。遠近法は完全にマスターしている。

2人は支援が必要という判断になっている。だが、この尖りまくった一部の能力をどう評価していいのかは、すぐ近くにいる私も答えを持てないでいる。何者なのだこの人たちは。

アインシュタインとかエジソンとかの話

確か一部の天才には、ADHDとか自閉とかの傾向があったらしいというのをいろんなとこで聞く。

私の近くにいる2人も、そういう風になったりするかもな〜とか思いつつ、天才達の時代と現代の日本の差を感じて怖くなることがある。

ADHDや自閉スペクトラムの方はこちらのレールでよろしくお願いします、的な?

なんとなく、日本のその辺の教育は「とりあえず支援必要ってことで分けとこう」的な空気を感じなくもない。この人たちの尖った部分を活かそう、的な発想を感じることは少ない。なんかいろいろ変わってきてる感じは受けるけど。

アインシュタイン達の時代は、ADHDとか自閉とかそういうラベルはなかったはず。ちょっと変わってるねくらいな感じだったのでは。

この微妙な差は、意外と大きく影響を与えてくるんじゃないだろうか。ちょっと変わってるくらいなら、一緒に何かやったりできたりするだろうと思う。でも、ラベルがついてしまうと、え、違うラベルでしょ、そちらへどうぞと思うかもしれない。

名前やラベルは人の認知に大きく影響するのではないか

例えば同じ内容のMTGでも「進捗報告MTG」「認識すり合わせMTG」「今どんな感じ!?の会」と名前、ラベルが変わるだけで印象は全然違う。

全部やることは、上長とメンバーが今の仕事の進みを報告したり、うまくいっていないことを相談したりするという想定で名前をつけている。どのラベルでも内容との齟齬はないが、印象は全然違うと思う。

ちょっと変わった人、得意と不得意が他よりはっきりしてる人を「ADHD」「自閉スペクトラム」と名前をつけることって、本当にその人たちのためになるんだろうか?特に、これから大人になっていく子供たちにとって。

なんか賛否両論ある気がしている。

その人たち自身にとってだけでなく、社会全体にとって見たときにもどうなんだろうか?

ニュータイプを飼い殺すみたいなことにならなければいいなとか思ってしまったりする。

※あくまで個人の意見でしかないし、なにかを批判しようとかいう意図は全くないです