テキトウ組織論・KYチーム開発

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ハイフェッツとリンスキーのリーダーシップが深い

ハイフェッツとリンスキーの「最前線のリーダーシップ」を読んだ

最近いろいろ本をよんでいるけどアウトプットが追いつかない

最近読んでまだアウトプットが出来ていないのは

  • 対話型組織開発
  • 構想力の方法論
  • 謙虚なコンサルティング
  • U理論
  • イノベーション・オブ・ライフ
  • 組織にいながら、自由に働く
  • 今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則
  • あなたが伸びれば、会社も伸びる!

あたり。 この辺はみんな良かった。

ハイフェッツとリンスキーの「最前線のリーダーシップ」も最近読んだんだけど、特にいいなと思ったのもあって他のより先にこれを軽くまとめてアウトプットしようかなと。

リーダーシップと管理の違い

うまく部下に言うことを聞かせる、というような能力をリーダーシップと言ってしまうこともあるが、そういうのは違うよ、ということが書いてあった。

『解決策を探すことから始めて、次いで、リーダーシップとは、相手を納得させて、やる気を引き出せるかどうかの問題だと考える』

みたいなのは、旧時代的な考え方だと書かれていて納得。

意外と未だにこういう誤解ってなくならなくて、「もっとロジックの正確性を増して、納得してもらえるように」とか「根拠となるデータを集めて、納得してもらえるように」とかいうアドバイスだったりフィードバックって結構よく聞く気がする。

適応問題と技術的問題

課題や問題には大きく分けて

  • 解決策によって打開できる技術的問題
  • 人々の気持ちや心の問題が大きい適応問題

の2つがあるらしく 大抵のリーダーシップの失敗は、適応問題を技術的問題と捉えてしまうところから始まるらしい

『適応問題に対する答えを、人々が手っ取り早く上の立場の人から得ようとすると、機能不全が起きる。責任ある立場の人は、どうすればいいかわかっているはずだと当てにされる。その重圧感で、知らないのに知っているふりをしたり、期待外れの対応をしたりする。』

こんな一文も記載されていた。 全体的に納得感がすごくて 読んでいるうちにどんどん引き込まれていく感じの名著だった。

リーダーシップの落とし穴

リーダーシップの落とし穴的なものを、いろんな事例を交えながら説明していて面白かった。

クリントン元大統領やキング牧師の話ものっていて

責任ある立場の人が適応問題を技術的問題のように扱うということが、リーダーシップ失敗の唯一の原因らしい。

確かクリントン元大統領の話もそれ系の説明がされていたはず。

変革のリーダーシップは命がけ

リーダーシップを取って変革を起こそうとすると、片隅へ追いやられる、注意をそらされる、攻撃される、魅惑されるという4つのリスクに見舞われる、と書いてある。

そして攻撃の極端な例は暗殺である。と。

政治的な問題でリーダーシップを取った結果、反対勢力に暗殺されてしまった指導者の例が書いてあり

ビジネスの場面でさすがに暗殺はないだろうけど、めんどくさい奴と思われて無視されたりというのは割とある気がするので

いろいろな意味で変革のリーダーシップは命がけだなというのを感じたのだが

反対派とのコミュニケーションの方策なども書いてあり、こういう情報が広く学ばれるといいなと思ったり。 本当の意味でのリーダーをやるって、ほんと大変だなあとしみじみ思ってしまう。

『理解するべき最も重要な人とは、あなたが目指す変革に最も動揺すると思われる人である。』

なにかを変えようと思ったら、それが正しい、新しい、合理的と思ってもその変革に大きな影響を受け動揺する人がいることを理解しないといけない。多分そんな感じだと思うんですが

最後に近づくにつれ、書かれるテーマが「愛」とか「思いやり」になっていって世の中の本質を読んだような気になりました。

うーん深い。

リーダーシップ深い。

あと『「数字という物差し」の神話』という見出しもあり

「そうだぜっっっ!!」

てなりました

ハイフェッツ、リンスキーの「最前線のリーダーシップ」、深い本でした